本当に必要なの?
屋根工事って、いつのまにか、野地板全体が腐食して、全面リフォームを余儀なくされるかもしれません。
家の寿命の7割は、屋根で決まると言われています。
屋根を健全に保つことができれば、家を長持ちさせることができます。
不具合が出てから、屋根工事を行うよりも、早めにメンテナンスを行った方がトータルコストを下げることができ、家の寿命を長くすることにも繋がります。
屋根“葺き替え”と“カバー工法”の違い
葺き替え
これまでの屋根を解体・撤去し、新しい屋根材に葺き替える工事のことを「葺き替え」と言います。
葺き替え工事の場合は、屋根材を取り外しますので、その下の防水紙や野地板といった手の入れにくい部分も同時にメンテナンスや補修を行うこともできます。
カバー工法
現在の屋根をほぼそのまま残し、その上に新しい屋根を載せて覆うことを「カバー工法」と言います。文字通り、屋根を屋根でカバーする工法です。
また、屋根を重ねて葺くため、「重ね葺き」という呼ばれ方もします。
屋根材の種類・性質
屋根材の種類と性質を知って、適切な施工を頼みませんか?
瓦は最も古く伝統的な屋根材であり、そして既存住宅で最も多く使われています。安価で大量生産ができるスレート(コロニアル・カラーベスト)が登場する1980年代前半までは屋根材市場の過半を占めていました。
スレートからアスベストを取り除いたことで、スレートのもろさが問題となり、1990年代前半には再びシェアナンバーワンになります。
しかし、1995年に阪神・淡路大震災、2019年に令和元年台風などの相次ぐ瓦の被災によって、瓦に対するイメージが悪化し、現在、瓦の流通量は下落傾向です。
特に現在は瓦の張り方が問題として取り上げられることが多いです。従来の瓦の張り方は地震や強風で崩れやすい張り方であり、2021年には瓦を強固に張る方法(ガイドライン工法)が義務化されます。
急減する瓦の需要を挽回すべく、瓦製造業界では軽量防災瓦の開発などの取組みが進んでいます。
耐久年数 | 金額 / 30坪 | メリット × デメリット | ||
---|---|---|---|---|
1 | 葺き替え | 10年〜20年 | 約120万円〜 |
〈メリット〉
〈デメリット〉
|
2 | カバー工法 | 8年〜15年 | 約100万円〜 |
〈メリット〉
〈デメリット〉
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屋根材の重さの比較
瓦

6,000kg
スレート

2,000kg
アスファルトシングル

1,200kg
金属

600kg
〜屋根重ね替えの可能な種類〜
瓦 | スレート | アスファルトシングル | 金属 | |
---|---|---|---|---|
瓦 | ○ | ○ | ○ | ○ |
スレート | × | ○ | ○ | ○ |
アスファルトシングル | × | × | ○ | ○ |
金属 | × | × | × | ○ |
屋根葺き替え・カバー工法工事の流れ
-
STEP01
仮設足場設置
安全な施工の為に足場を設置し、メッシュシートを張ります。
埃等の飛散を防ぐ為に必須となります。
組立ての際に音もしますので、近隣にお住まいの皆様への配慮・第三者災害の注意をはらって行います。 -
STEP02
既存屋根材撤去(葺き替えのみ)
既存の屋根材を撤去します。
とても重たく危険な作業になるので、下地に腐食等がないか確認しながら、慎重に進めます。 -
STEP03
下地板設置
下地となるコンパネ板を設置していきます。
屋根の形状に合わせて加工しながら丁寧に作業します。 -
STEP04
防水シート設置
最も重要な防水シート(アスファルトルーフィング)を設置します。
壁の取り合い部分まで入念に施工します。
雨が大敵なので、防水シートの設置まで工事の人数をかけて一日で終わらせることが多いです。 -
STEP05
屋根材設置
新しい屋根を設置します。
屋根を葺くだけでなく、横から雨が入らないように板金などで隙間を覆っていきます。
ここからの作業は雨漏りの心配がないので、人数を減らして行う場合もあります。 -
STEP06
板金・雪止め設置
雨が入らないように、板金や雪止めを設置します。
新しい屋根にしても、板金の処理や雪止めの設置が甘いと雨漏りの原因になるので、丁寧に行います。 -
STEP07
足場解体・清掃
仕上がった塗装面を傷つけないよう配慮しながら解体します。 解体が終わったら、家周り・現場周辺の清掃を行います。
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STEP08
完成
屋根工事の場合、工期は約3日~10日程になります。
天候によって工期が前後する場合があります。
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